「接続詞の技術」著者石黒圭さん 伝わりやすい文章をかくための接続詞の使い方

「今朝は布団から出た足がひんやりして目覚めた。しかし、日中は少し気温が上がり、いわし雲から太陽がのぞいていた。」
このように、文章を書いていると、”しかし” ”また” は使いやすく、次の展開へいくために困ったら、よく助けてもらっています。
それらを接続詞といいますが、文章の中で、どんな接続詞が使えるのだろう・・・読みやすい文章を書きたいな、とこの本を開いてみました。
「接続詞の技術」 著:石黒圭
接続詞の習得は難しい
著者の石黒圭さんは、国立国語研究所で、日本語を学ぶ外国の人の日本語の習得と教育の研究をされています。
日本語を学習している人の作文の研究って、どんな風にされるのでしょうね。こういう研究所があることも初めて知りました。
接続詞は、外国の人に限らず、日常に日本語を使っている私たちだって混乱することがあります。
なにを使っていいか、知らないことも多く、使い回しも難しいです。
いっそのこと、接続詞、使わないほうが、伝わることもあるのでは、と思うほどです。
その思いが通じたのか?!こんなことが書いてありました。
不要な接続詞を間引く
文学的な表現では、余韻を好むため、小説やエッセイでは、接続詞の使用が低いです。ブログもそうですね。
なぜなら、接続詞は前後の文が限定されるからです。読み手の解釈に委ねる表現では、不要な接続詞を省いています。
相手に考えさせたい文などは、間引くといいかもしれませんね。
接続詞をもっと知りたい方には、巻末に、様々な文献が紹介されています。一部掲載しますね。
- 石黒圭「文章は接続詞で決まる」
- 馬場俊臣「接続詞関係研究文献一覧」
- 市川孝「国語教育のための文章論概説」
似てるけれど意味が違います
「なくてもいい」ということと「ないほうがいい」ということは同義ではありません。
- なくてもいい→なくてもいいけど、あってもいい。どちらでも好きなように。
- ないほうがいい→この文には、いれないほうが伝わる。
接続詞だけで考えず、前後の文のつながり、調和を大切に書いていこう。
本を手にしたきっかけ
実は、この本を紹介くださったのは、ものくろさん。たくさん本を読んでいて、気になった本をいつも紹介してくれます。
その時は、Word Pressスタートアップ講座で、ブログ発信のために必要な設定を教えてもらいました。このブログを、スタート地点に立てるように導いてくれたのですよ。
専門家に頼ると、一気にことが進みます。知りたいことプラス、自分の知らなかったこともたくさん聞けますし。そういう環境に出会えたことに感謝です。
ものくろさんは、自分から発信していきたい!という人のために、Word Pressスタートアップ講座などを、定期的に開催中!「ものくろキャンプ」