木村孝先生〜着物、染色研究家の匠から聞いたお手入れの話

木村孝先生〜着物、染色研究家の匠から聞いたお手入れの話

木村孝(きむらたか)先生〜染色研究家の匠から聞いた、染色や着物のお手入れのお話

木村孝先生、あこがれの女性です。美しい着物姿、立ち居振る舞い。孝先生を初めて知ったのは、着物の先生の勧めてくださった本。

『九十歳 和の躾』

染色家の家に生まれた孝先生。着物のことは、なんでもご存知です。ご自分でも、新聞記者を経て、家業を継がれ、海外でもご活躍されました。そして、いま、95歳を過ぎても、こうして、着物のよさをあとの人に伝えていらっしゃいます。

今回、実際お話を聞く機会があり、一番心に残ったのは、絹を作るのがいかに大変なことか、ということです。約3000頭の蚕が、繭をはき、それを糸にし、…工程を想像しただけでも、くらくらします。だから、絹のお着物を、大変だから、もうこの色は着られないから、と諦めるのではなく、工夫をするのです。

たとえば、絹なら悉皆屋、百貨店の悉皆部などで染め直してもらえます。そのように色をかけたり、羽織にしたりして、年齢とともに楽しめるのが着物のよさです。参加者の質問にも丁寧に答えてくださいました。

<質問>着物にしわがよった場合アイロンをあててもよいものですか?
孝先生「いいですよ。絹は、水にも熱にも強いです。200度に耐えられるのです。紬は特に強い!そのため、アイロンをかけても大丈夫。霧吹き、当て布をしてくださいね。

しかし、素人が、押し付けるようにかけてはいけません。色無地の新しいものは、しわが出やすいので、アイロンをたよりましょう。ただし、麻は、縮んでしまうのでかけてはいけません。」

また、

  • ちょっと楽で形のいいことをこころがける
  • 昔は家で洗っていた。みなさんクリーニングに出しすぎです。

というのも、響きました。これから、美しく着物をきられるようになりたいです。

孝先生にお目にかかれただけで、幸せな時間でした。いいな、と自分が思うことは、波のように振動している音のように、共鳴していきます。少しでも、そういうことを思ったら、会いに行ったり、本を読んだりしています。

今回は、雑誌、美しいキモノ主催のイベントでした。貴重な時間をありがとうございます。おみやげの特製お饅頭をいただきながら、幸せなひとときを思い出しながら……。

▲木村孝先生、2016年11月2日に亡くなられました。着物が着慣れない私に、「ゆっくりやればいいのよ」と言ってくださったこと忘れません。ご冥福をお祈りいたします。(11.5)

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