調律師のるみ子さんbyいしいしんじ【書評】心の調律も時には必要〜雪屋のロッスさんより

調律師のるみ子さんbyいしいしんじ【書評】心の調律も時には必要〜雪屋のロッスさんより

調律師のるみ子さんbyいしいしんじ〜心の調律も時には必要〜雪屋のロッスさんより

るみ子さんは、10年前に事故にあったため、右手の指が二本ありません。そのため、ピアニストとしての夢を断念し、調律師になりました。

るみ子さんが、今までに抱えてきた、悲しみが、溢れ出てきて、読むほどに、受け止めきれなくなりました。

  • 夢を断念したこと。
  • 本当の自分を隠してきたこと。
  • 好きなのに我慢してきたこと。
  • 完璧を取り繕ってきたこと。

そんな言葉はひとつも書いていないのに、本の中から、うったえてくるのです。

しかし、物語の後半、ある出来事で、るみ子さんの心の鍵が、カチッと開く音がしました。

そんなるみ子さんでいいんだよ。
そんなるみ子さんが好きだよ。

そう声をかけたくなりました。

何度も読み返し、るみ子さんの心に少しずつ寄り添います。

そして、だんだんと近づきわかりました。

技術を持ったピアノの調律師になったるみ子さん。実は、一番必要だったのは、るみ子さんの心の調律だったのだな。

途中の語尾が、ですます調から変わったり、そういうところからも、心の変化は感じ取れます。

文庫本と単行本の違い

雪屋のロッスさん (ダ・ヴィンチブックス)は、単行本で、雪屋のロッスさん (新潮文庫)は文庫本です。

どちらも見ましたが、単行本のほうが、段落が見やすく、小説の世界に入りやすいです。文庫本は、電車の中などで、ほかの短編小説を読むのに持ち運びが便利です。

まとめ

自分の心の調律、時折必要ですね。みなさんも気にかけてあげてくださいね。

そして、いしいしんじさんの世界を、もっと見てみたい!と思う一遍でした。

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