車椅子で電車に乗る時、駅利用で覚えておくといい5つのポイント

車椅子で電車に乗る時、駅利用で覚えておくといい5つのポイント
車椅子のムーさんは、20年以上前から「車椅子の人が、どんどん外に出て、電車にも乗って、街歩きを楽しめる社会にしたい」と言っていました。市の街づくりにも貢献していました。
「バリアフリー法とかあっても、実際に、車椅子利用の人を目にしないと、わからないし、気づけないことってあるよね」とムーさん。すすんで街歩きをしていました。
だから歩いているとよく声をかけられて、顔も広い。外で楽しいこと探しが得意なムーさんと、これまで、東京近郊の、いろいろな街をあるいてきました。
では、そんなムーさんとのお出かけの中で、駅利用は必須。気づいたことを書いてみます。
車椅子で電車に乗ってでかけよう
- 駅員さんに、電車利用することを伝えます
- 広い改札を通ります
- ホーム〜電車に乗って最寄り駅へ行きます
- 駅員さんのいる改札を出ます
- 無事に行って帰ってこられることにありがとう
駅員さんに、電車利用することを伝える
「○○駅まで行きます」その時に、介助者がいるかも伝えるとスムーズです。
切符は、おとなの半額のことが多かったです。介助者の料金も鉄道によって違うので、ご利用の駅で聞いてくださいね。
- 電車のどのへんに乗ったら次の乗り換えがスムーズか
- 車内でくつろげる場所は?
- 次の駅でエレベーターはどのへんか
なども聞くといいですよ。聞かなくても教えてくれる親切な方もいますけれど。
<JR>
<西武鉄道>
<東武鉄道>
<小田急電鉄>
<京王グループ>
広い改札を通る
パスモやスイカをピッ!と使って、改札の端を通ります。(切符でももちろんok。券売機では、障がい者割引をあらかじめ把握しておく必要があります) 大抵の改札は、端が、他のところより少し幅広いのでそこを通ります。
ホームで電車を待つ
駅員さんが来て、スロープを電車にかけてくれます。
電車が来た!→駅員さんの介助で乗ります。介助者の方は、スロープをかける前に、さっと乗ってしまうか、別のドアから入ると進行の妨げになりにくいです。
電車に乗って、最寄り駅へ到着
駅に到着→駅員さんの介助で降ります
駅についたら、ホームで、駅員さんが待っていてくれます。乗った駅で、どの電車の何号車にのっているか、まで相手先に伝えてくれています。
20年前ころは、駅員さんが、到着駅で待つ、ということは、あまり普及していませんでした。いたら、わぁーすごーい!と思うほど。ありがたい気持ち、いまも忘れてはいけませんね。
なので、周りの方に助けてもらってホームに降りたりすることもしばしば。そこで、コミュニケーションがあったな、というあたたかな記憶もあります。
駅員さんのいる改札を出る
駅員さんのいる改札で、パスモかスイカを提示して出ます。割引がここで適用されます。
無事に行って帰ってこられることにありがとう
障がいのあるなしに、駅を利用できたこと、電車にのれたこと、そのおかげで楽しい時間が過ごせること・・・ありがとう!という気持ちを持つと、次回もきっと、うれしい、たのしいことが待っています!!
こんなこともありました
早く案内してもらえることもある
優先的にエレベータの案内をしてもらえることがあります。
これまでに、六本木ヒルズ、スカイツリー、横浜ランドマークタワー、東京タワー…みなさんが並ぶ脇をスルッと通していただきました。障がいがある方とのおでかけ、ラッキーがたくさんです♪(日や時間によっても違うので、時間には 余裕を 持ちましょうね。)
場所によっては、別入り口から入れて、普段見られないものを見られる!
混雑していたり、電動で、少し大きな車いすだと、一般入場口が通れない場合があります。すると、別の入り口を案内してもらえて、普段入れない場所から、入れることもありました。なんだか特別感^ ^
まとめ
車椅子での利用には、時間がかかることもしばしばです。利用される方が、こうだったらいいな、利用しやすいな、の声をSNS、メディア、鉄道などに投稿すること、それはわがままではなく、言わないとわからないこともあります。
わたしたちも、そういう声を、受け止めていきましょう。そして、これいいね、そこは受け入れられないな、こうしたらいいかな、など、意見交換をしていくことで、多様な社会に発展していくのです。
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