島の風は、季節の名前。旧暦と暮らす沖縄by白井明大・當麻妙〜深呼吸したくなる本

島の風は、季節の名前。旧暦と暮らす沖縄〜講談社
島の風は、季節の名前。旧暦と暮らす沖縄を読んだのでご紹介します。白井明大さん、當麻妙さんが作られた本です。
毎日のやること、みなさんもたくさんありますよね。私は、起きて、練習をして、仕事をして、・・・
自分のやることというのは、自分で作っていることです。別に誰かにお願いされているわけでもなく、なにかをやりたいために時間を使っています。
この時間は、これをすると決めるのがあまり得意ではないのですが、そうやって自分の先の時間を予約すると、やりたいことがどんどんできるよ、と教えてもらったので、最近そういう習慣を心がけています。
心がけている、というのは、まだできない部分もあるので、これまでの習慣の見直しもしていこう。
そのように、やりたいことがいっぱいで根詰めてしまいそうなとき、深呼吸したくなる本です。
写真を眺めていると音が聞こえる
この本で、島の風は季節の名前だということを教えてもらいました。沖縄の風は、どんな音がするのだろう、と写真を見ながら想像します。
毎月の風の名前には、沖縄の人の心根があらわれています。この風を感じたら、あー季節が廻っているな、と。
この先には何があるんだろう。女の子たちは何をおしゃべりしているかな、と想像をかきたてるものばかりです。
島の風の名前は自然への感謝があふれてる
たとえば
- 星昼間南風 (旧暦一月) ぷすぴろーまぬはいかじ
「オリオン座の三つ星が真南に来る夕暮れ時に、年初めの南風が吹く。・・・」 - 真南風 (旧暦六月) まはえ
「夏のさかりの季節風」 - 陽春風
- 立秋大凪
・・・名前を見て、どんな風が吹くのか想像してみるのもおもしろいですよ。
沖縄のすてきな島言葉
- 「ウートートゥ」手を合わせて拝むこと。
あな尊い、が語源だそうです。私も、おじいちゃんちでご先祖様に手を合わせていたことを、思い出しました。いまあるのは、たくさんの命のおかげです。 - 「ヨンナーヨンナー」のんびりのんびり
沖縄に行った時に、公演時間間際でも、みなさんのんびり。開演時間直前からのんびり集まってきます。ヨンナーヨンナー。この言葉を聞くだけで、気持ちがゆる〜くなりますね。 - 「命(ぬち)どぅ宝」命がなによりの宝物
東北に、命てんでんこ、という言葉があります。津波のときはてんでばらばらに逃げなさい、との教えです。自分の命だけを守るのか、など一言では片付けられない深いテーマですが、命は宝物、という点はかわりません。
ほかにも、島の花、景色、着物の柄・・開くたびに沖縄の香り。沖縄の二十四節気も、後の方に書いてあります。「日本の七十二候を楽しむ」とあわせて読むと、さらにわかりやすいです。
メッセージ
季節がめぐっていること、毎日があることのなかで、特別なこと、に注目がいきがちです。
でも、そこにある石、草、土・・なんでもないようなものだって、実は素晴らしいのです。役割があります。小さく見えるものも、大きく見えるものも、それは自分が決めていることなのです。この本を通して教えてもらいました。
ごはんを一緒に食べたり、うれしいことを共有したり・・・幸せを分かち合うことは、自分を豊かにしてくれます。