辛い時間や心の痛みを乗り越えるために自分でできること

当事者にとって、とてつもなく辛く、悲しく、ここにいられるような状態でない時間というのは、年を重ねていれば、少なからずあることでしょう。
でもその事柄は、となりのとなりの人には、痛くもかゆくもない出来事で、声をかけてもらえればいいほうで、
「そう」で終わってしまうこともあります。
共感できても、相手の痛みは相手にしか解決できず、自分の痛みは自分でしか解決できないのです。
どうやったら解決できるのか。
解決法は、これだけ。
自分の痛みをないことにしない。
痛いときは痛がるんです、人に見せなくていいから。
自分の痛みをないがしろにしないで、ただただ、よしよし、と見守ってあげるんです。
痛いのを無理に治そうとしなくてよいのです。
事故にあって、緊急手術の事態ではないので。
痛みを隠したりないことにしてきた人は、痛みを認識するところからはじまるでしょう。
痛みを見守ってよしよししていると、そのうち、遠くから痛みを見られる自分がいます。
それが、痛みだけでなくて、自分自身を客観的に見られるようになってきます。
痛みをないことにしたり、人のせいにすると、ぐるぐるまわって、また痛みがやってきます。
でも、その最中は、そういうことに気づけないものです。
さまざまな体験や経験を積んでいくうちに、痛みの対処の方法も、つかんでいけることもあるでしょう。
しんどくてどうしようもなくなる前に、カウンセラーさんを頼るのもひとつです。
そして、その過程で、誰かが寄り添ってくれて、その痛みがやわらぐこともあります。柔らかくなることもありますよね。
与えられた目の前の出来事に、一喜一憂せず、人生を深めていきたいものです。