田沢湖クニマス未来館、日本一深い湖の湖畔に立つ100年後を考えさせられる未来館

田沢湖クニマス未来館、日本一深い湖の湖畔に立つ100年後を考えさせられる未来館

2017年7月にオープンした、田沢湖クニマス未来館へ行ってきました。

日本一深い湖の田沢湖は、水深423.4メートルにもなります。そこに住むクニマスは、田沢湖にしか生息していなかった、サケ目サケ科の淡水魚です。

東京タワーは約333メートルで、と比較されることが多いそうです。それよりも深いのです。

水産庁のサイトで、さかなクンの描いたクニマスが見られます。

ある理由で今は田沢湖に住んでいないのです。なぜ今はいないのかご紹介します。

どうしてクニマスはいなくなってしまったの?

1930年代東北地方は米がとれず、大凶作でした。それとともに水力発電を導入することになったため、田沢湖に水を入れることになりました。

それが、ただの水ではなく、酸性水だったのです。

病後の療養や治癒目的での利用も多い玉川温泉のある玉川からの水は、酸性度が高く、金属類が変色してしまうこともあるほどです。

漁師たちは、その水を田沢湖に入れたら魚たちが死んでしまうことを知らなかったはずはなく、反対の声をあげても、かき消されてしまったのではないか、と言われています。

なので、こちらの展示では、西湖に生息していたクニマスを見ることができます。

クニマスが秋田県から遠く離れた山梨県の西湖に住んでいた!

かつて田沢湖が唯一の生息地だった、日本固有のサケ「クニマス」は、2007年に絶滅したと言われていました。しかし、2010年に山梨県西湖で生存している確認がとれたのです。

京都大学研究チームの貢献で、さかなクンがクニマス発見!とメディアで取り上げられていたので、記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。

でも、秋田県の魚が山梨県の湖にいたとは、どう考えてもよくわかりませんよね。

実は1930年頃、田沢湖のクニマスを人工孵化することに成功し、山梨県、長野県やそのほか全国数カ所に、移植していたのです。

見つかったのは、彼らの子孫なのです。これまで、他の地域でたくさん見つからなかったのは、それらの水がクニマスにはあわなかったのでしょう。

そして、長年西湖で確認できなかった理由は、深いところに卵を産み育つので、気づかなかったためです。

クニマスと田沢湖付近の暮らし

田沢湖のクニマスは、当時の人々の大切な魚でした。『クニマス一匹米一升』といわれるほど、食のためにも、暮らしになくてはならない魚でした。


クニマス漁の舟や、網なども田沢湖クニマス未来館には展示してあります。

ビデオを見たり、館長さんからの説明をうけることもできます。

日日是好日〜おわりに〜クニマス未来館の存在

現在、中和処理で少し改善し、クニマス漁が再び田沢湖でみられるよう、努力されています。

約100年経った現在では、あの時なぜ酸性の玉川の水をいれたのか!と誰もが思います。

しかし当時、川の水を入れよう、と決めた方達は水をいれるのが正解だと考え、反対!と思う人がいて声をあげても、聞かなかったのです。

目先の利益、特権に泳がされていたかもしれません。

私たちの暮らし、仕事、社会でもそのようなことはないでしょうか?

100年後には、なぜそうしたの?といえるいわれてしまうようなことを、もしかしたら今してるかもしれない、と考えさせられます。

過去の事実から、次にこのようなことを繰り返さないためにも、クニマスは、本当のことを見極められる力を持つことを教えてくれています。

田沢湖クニマス未来館は、そのようなことに気づかせてもらえるところです。

ここに立つだけでも、田沢湖から力をいただけます。曇り空の下より。

クニマス未来館へのアクセス、開館時間

【所 在 地】仙北市田沢湖潟字ヨテコ沢4

【開館時間】9時から16時まで

【休 館 日】毎週火曜日

【 料 金 】大人(高校生以上)300円、小人150円(6才未満無料)

※団体(20名以上)割引及び「思い出の潟分校」との共通観覧券もあります。

【アクセス】
・JR田沢湖駅より羽後交通バス「田沢湖一周線」を利用、大沢バス停を下車し、徒歩2分(所要時間約30分)1〜2時間に一本の運行
・タクシーは、JR田沢湖駅より約20分
・秋田自動車道 協和インターから約1時間
・東北自動車道 盛岡インターから約1時間

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