夕焼け小焼けの歌は情景が浮かび、言葉を味わって唄える。高齢者の回想法にもあう曲

高齢者施設で、ピアノを聴いていただいたり、ご一緒に歌を歌う活動をはじめました。
先日は、夕焼け小焼けを弾きはじめると、すぐに口ずさんでくださいました。
夕焼け空にまた明日ね、と名残惜しい様子、どこか懐かしい情景を思い出せる曲です。
子どもっぽいとか、皆様を子ども扱いしないように。
しかし、こんなにも長く愛されている歌ですので、切ない歴史も見てきました。
夕焼け小焼けは、中村雨紅さん詞、草川信さん曲で、お二人とも学校の先生をされていました。
子どもと日々触れ合ってきたお二人から生まれた曲です。
1923年に世に出たのですが、関東大震災の数ヶ月前に誕生した曲でした。
ですので、この歌が、震災後の生きる力になった方もいたようです。
たくさんの方の支えになってきた歌。言葉を味わって歌っていきましょう。
また、ちょうどお誕生日会があり、ご一緒にお祝いすることができました。
演奏にのせてみなさんのお声と、職員の方のやさしさに、お誕生日の方が涙涙で、こちらも感激いたしました。
音楽で、こころがひらいたり、なにか思い出したり、あの時の出来事と今がつながったり・・
みなさんの心がほぐれる歌や曲で、生活に少しでも潤いと彩りがありますように。